Structure 構造・防災

日本は世界でも有数の地震国。当然マンションの耐震性能についても大きな関心事です。
レーベンスクエア川口シルフィアは耐震性はもとより、いかに倒れにくいかが建築時に重要視されています。

法に定められている構造躯体の基準や基礎の構造形式

耐震

構造躯体の倒壊等防止
極めて稀に(数百年に一度程度)発生する地震による力(建築基準法施行令第88条第3項に定めるもの)に対して、倒壊・崩壊等しない程度の建物。

構造躯体の損傷防止
稀に(数十年に一度程度)発生する地震による力(建築基準法施行令第88条第2項に定めるもの)に対して、損傷を生じない程度の建物。

杭の長期許容支持力

杭の許容支持力とは1本の杭が支えることができる建物の重さのことです。1本の杭で、最小約1,800kN/本~最大約7,400kN/本まで支えることができ、127本(自走式駐車場除く)の杭で支持しています。

基礎の構造形式

基礎方式
杭基礎(先端が節付きになっている杭を使用することで大きな支持力を発現させる工法)

杭種
既製コンクリート杭

掘削工法
Superニーディング工法(認定工法)

杭径
0.4~1.0m

杭総本数
127本(自走式駐車場除く)

地盤調査

支持層の深さ
GL-約34~38m
※標準貫入試験で調査した地盤(支持層)の地盤面(GL)からの深さ

地震にも安心な基礎設計

綿密な地盤調査

レーベンスクエア川口シルフィアには綿密な地盤調査が行われ、適切な基礎方式が採用されています。土質の試験、標準貫入試験などによって地盤の性状チェックがされています。
※標準貫入試験装置:一定の重量の重りを一定の高さから落とし、約30cm打ち込むのに要する回数を調べる装置。

建物を支える強固な杭

杭基礎という地中深くに支持層がある場合に、強固な杭を構築して建物を支える工法が用いられています。大きな規模の建物によく用いられるSuperニーディング工法が採用され、耐震対策に考慮された基本構造形式によって建物をしっかり支えています。

杭孔の施工精度

杭の施工を確実に行うため、地盤調査の時に採取した土質サンプルと実際の土質が同じかどうかについて検査が行われています。
設計図書に定められた所定の杭孔について、下記の3つの項目について検査が行われました。

●支持層まで達しているかどうか
●垂直に掘られているかどうか
●設計図面通りに杭の直径が確保されているかどうか

高い建物強度

溶接閉鎖型帯筋またはスパイラル帯筋の柱

柱の溶接閉鎖型帯筋とは、つなぎ目を予め工場で溶接した帯状の鉄筋を言います。これらの帯筋は、コンクリートを拘束する能力が高く、通常の帯筋よりも地震時の粘り強さに優れています。

地震時の水道管の破損を防ぐフレキシブルジョイント

大地震の際に水道管のつなぎ目がはずれたり破損したりしないよう、水道管の建物ジョイント部分の揺れに対して柔軟に対応できるフレキシブルジョイントが採用されています。

ライフラインの確保

エレベーターが最寄り階へ

P波とは地震時に起こる初期微動のことで、S波とは本震のことです。このエレベーターは地震の初期振動を素早く感知し、大きな揺れ(本震)が来る前に最寄り階へ移動。扉が開き外に出られるシステムになっています。また、非常用のバッテリーも用意されているので、万一の停電時にも作動します。

大容量の貯水タンク

オール電化住宅はガスを使用しないため、震災時に心配なガス漏れによる火災などの二次災害防止につながっています。さらに、給湯器「エコキュート」は夜間に沸かしたお湯を3LDKでは300L、4LDK以上では370Lのタンクに満タン状態で維持しているので、災害時には緊急用の生活用水として利用も可能。災害後のご家族の暮らしもしっかりと守ります。

給水ポンプ停止時の水の使用

給水本管から引き込んだ共用引込管に水道栓が設置されており、万一、地震による停電で給水ポンプが作動しなくなっても1階屋外の散水栓で水を使用することができます。

玄関ドアに対震枠

枠とドアのクリアランスを通常より広く取った耐震ドアが玄関ドアに採用されています。地震で枠が変形しても、ドア本体への変形を防ぎ地震時でもドアを閉ざされることがないよう配慮されています。

収納物落下防止の耐震ラッチ

地震で吊戸棚やキャビネットの扉が開いても、中の収納物が落下しないよう扉に耐震ラッチが設置されています。

安全に配慮したガラス

地震による大きな揺れが起きてガラスが割れた場合、一般のガラスだと、大小様々な鋭い破片となって広い範囲に飛び散ってしまいます。そこで、安全に避難できるよう、エントランスホールなどには強化ガラスが採用されています。(一部除く)

非常用照明

避難路となる下記の場所の設置されています。安全な避難路の確保に配慮されています。

エントランスホーム/メールコーナー/フロント/売店/ヒーリングサロン/電気室/管理事務室/風除室/カフェテリア/配膳室/集会室/受水槽室 など

コンクリートの耐久性

コンクリート強度

一般的なコンクリートよりも強度の強い、最大約30N/mm²~約39N/mm²となっています。これは1m²当たり約3000トン~約3900トンもの重量を支えられます。(捨コンクリート・杭・付属施設を除く)

コンクリートの水セメント比55%

水セメント比はコンクリートを作るときのセメントに対して加える水の量のこと。水の量が少ないほど耐久性はアップします。「レーベンスクエア川口シルフィア」では水セメント比が55%以下となっています。水セメント比が大きくなればコンクリートの中性化が早まり鉄筋の腐食を早め、建物本体の寿命を縮めてしまうことになります。これを防ぐために最低基準が設けられ、配合の段階から劣化の軽減が図られています。(一部除く)

中性化とは・・・コンクリートは空気中の炭酸ガスと結びついて、アルカリ性から中性に変化します。この現象を中性化といい、表面から長い年月をかけて徐々に広がっていきます。中性化が進むと、鉄筋を酸化させ、建物の耐久性を損なう恐れが高まります。

コンクリートかぶり厚

マンションの構造体の耐久性を保つためには、鉄筋の表面を覆っているコンクリートの厚み(かぶり)を適切な厚さで確保することが効果的であるとされています。「レーベンスクエア川口シルフィア」では、コンクリートのかぶり厚を土に接しない部分は約30mm~50mm、土に接する部分は約50mm~70mm確保されており、耐久性が保たれています。

ダブル配筋

主要な構造壁は、ダブル配筋が採用されています。ダブル配筋はシングル配筋に比べ高い構造強度が得られるのが特長です。また、ひび割れを防ぐために窓枠コーナー部分は斜め筋で補強されており、耐久性の向上が図られています。(その他の部分はシングル配筋)

コンクリートの受入検査

工場から建築現場に届いたコンクリートは受入検査で入念にチェックされています。チェック項目はコンクリートのやわらかさ、空気量、塩分含有量、温度など。この検査を行い合格したコンクリートのみをポンプ車に送り、型枠に流し込んでいます。

圧縮強度試験

硬化したコンクリートが外力に対して、どのような強さを持つかを見る目安が強度です。「レーベンスクエア川口シルフィア」では現場で打設するコンクリートの一部をサンプルとして採取し圧縮強度試験を行っています。一定期間経過後、固まったコンクリートに実際に圧力を加えて設定した以上の強度があることを確認する試験です。

外壁・屋根の耐久性

外壁タイル

マンションの美観を演出する、外壁タイル。実はこの外壁タイルにはもう一つ大切な役割があります。それはコンクリートの耐久性を高めることです。もともとコンクリートは雨風にさらされると長期的に化学反応を起こし、中の鉄筋が錆びてしまう恐れがあります。これを磁器質タイルや吹付タイルなどによってしっかりと守られています。

引っ張り試験

施工後のタイルの剥離が起こらないように、貼り終わったタイルは接着力試験機を用いて引っ張り試験が実施されています。

ひび割れ防止対策

無作為なひび割れ防止対策として外壁の要所に目地が設けられています。この誘発目地は、外壁の伸縮を吸収し、それ以外の部分でひび割れを生じにくくしています。

断熱処理する屋根

「レーベンスクエア川口シルフィア」では外気に接する最上階の屋根部分に様々な工夫がなされています。一つ目はコンクリート躯体で勾配をとってのアスファルトによる防水処理。室内への雨漏りの原因となる水たまりができないように配慮されています。二つ目は外断熱(一部内断熱)処理。これは太陽熱の影響でコンクリートの熱膨張を起こしにくくし、ひび割れの発生を防ぐための対策。また、内部結露を防ぐ効果もあります。

火災を未然に防ぐ安全装置・消火設備

熱感知器

火災感知器は、万一火災が発生した場合やキッチン内の温度が一定値以上に上昇すると、インターホン親機や補助音響装置のスピーカーからの警報によって、非常事態を室内外に知らせます。同時に、警報信号が管理事務室を経由して警備会社へ自動通報。迅速な避難や初期消火への対策が実施されます。

IHクッキングヒーター

火を使わずに料理ができる先進のIHクッキングヒーターは、切り忘れ防止機能により電源を切り忘れても最終キー操作から一定時間が過ぎると自動的に通電オフに。さらに、空だきなどで鍋底の温度が上がりすぎた場合や、オンのまま鍋のない状態が一定時間続いた場合も自動的に通電停止となる安全設計です。

冷蔵庫のコンセント位置

冷蔵庫電源コードが、冷蔵庫の下敷きになって破損し、そこから火災が起きることがないように、冷蔵庫置場には床から約190cmの高さにコンセントが設置されています。

消防用の連結送水管

建物外の送水口と各階に設けられた放水口を配管で結んだ消防用の設備です。3階以上の階に設置されています。

防火水槽

消防車の迅速な消火活動をバックアップするために、地下に40tの水を貯めることのできる防火水槽が2基設置されています。

バルコニー避難ハッチ

万一、火災が発生した場合に廊下側だけでなく、バルコニーからも地上などへ速やかに避難できるように、バルコニーに避難ハッチが設けられています。避難ハッチのない住戸は、バルコニー間の隔壁を破り、他の住戸に設置された避難ハッチを利用することができます。

床・天井・壁。見えない部分にもきめ細かな配慮

A:二重床・二重天井
床には床面と床スラブとの間に緩衝空間を設けた二重床構造が採用されています。空気層を挟んだクッションゴム付きの支持脚で床材を支える構造に加えて、床スラブのコンクリート厚は約200m以上が確保されています。床材もLL-45等級の遮音性能が備わっており、下階への生活音の伝導を抑えます。

B:戸境壁・外壁
戸境壁はコンクリート壁にビニールクロスが施工されています。外壁は吹付タイル、又はタイル貼りとなり、室内側には断熱材とプラスターボードの上にビニール クロスが施工されています。

C: アウトフレーム設計
バルコニー側の居室の角に柱壁の出ない「アウトフレーム設計」が採用されています。家具などをコーナーにぴったりと収めることができるなど空間を有効活用できます。

D:床暖房
床暖房の最大のメリットは、なんといっても「快適性」。風の対流で温めるエアコンなどとは異なり、温度にムラがない均一の暖かさを得られます。さらに、空気を乾燥させず頭寒足熱を叶えることができます。床面自体が暖房機器となるので、インテリアデザインを邪魔することなくすっきりとした居室が実現されています。

E:排水竪管
排水堅管は、内管に耐薬品性に優れている塩ビ管、外管には耐火性能を有する耐火二層管が採用されています。半永久的な排水性能が期待できます。また、居室に面している部分は遮音にも配慮されてこの管に遮音シートが巻かれています。
※上記の内容は分譲当時のパンフレットに記載されている内容を基に掲載しております。
※掲載の参考イラスト・概念図については、実際のものとは多少異なります。